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第4話 夏でもローストチキン!

Auteur: satomi
last update Date de publication: 2025-06-01 07:42:08

「オッス、ただいま。お、今日はピーマンの肉詰めか。翔、なんかやらかしたのか?」

「あ、おかえりなさーい♡ひどいのよーリョウ君の爪切っちゃったんだから‼」

「コンタクトにしたんだから、眼球傷つけたらヤバいだろ?んで爪切ったんだよ」

「それは切らなきゃなぁ」

「もう‼あなたまで‼リョウ君の爪にマニキュアを塗るの楽しみにしてたのに…」

「足の爪があるだろ?そんなにむくれたら俺の大事なお前の光が消えてしまうよ。俺の大事なアヤメ…」

「銀…」

――始まった…二人の世界だよ…。

「リョウ、こうなったら、あぁ名前で呼び合ったらな?ほっとくしかないからな」

――夕飯、何時だろう?

 結局夕飯ヌキの不健康な高校2年生が2人誕生した。

「翔、すごい言い忘れてたんだけどね、俺の特技?っていうのかな?それが『読んだらできるようになる(たいていのことは)』なんだよね。だから、学校の教科書の内容…覚えちゃった」

――てへぺろをされた…。っていうか、てへぺろはどこの本に載ってるんだ‼ツッコミが多すぎてどうしようもない。それで俺はどうすればいいんだ?

「リョウはどうしたいんだ?より多くの知識を望むなら図書室漬けになればいい」

「翔ー、どうすればいいかな?」

――そのハイスペックは自分で考えろ‼

案の定リョウの目が黒いから女子が騒ぎ始めた。

「翔、大げさだよねー?」

――とリョウは言うけど、仕方あるまい

ちょっと突き放してみると、リョウが涙を流している。そして、何故だろう?女子生徒が睨んでくる。

「コンタクトー‼」

――ん⁈コンタクトで目が乾くとか、コンタクトがずれたとかか?

「とりあえず、目薬だな。で、リョウ目薬はどこだ?」

「鞄の中のどっかー」

――すっげーわかりにくい。女子のようにポーチを持っていればいいのに

「ついでにティッシュもー」

――あー涙出れば鼻水も出るよな

「なぁ、コンタクトしてるから水泳部は無理ですって断れないかな?」

「裸眼を求められる可能性がある」

――リョウがちょっとガッカリしていた。そんなに助っ人とか嫌なのかなぁ?

 そんなこんなで授業中古典だけど大丈夫かあ?と心配だったが、リョウの読めば出来る能力でスラスラと古典もこなした。

――日本人でも間違えるのに…

 いつものニンジャのように家に帰って、学校での出来事をそこにいる母さんに話した。

「まぁ、リョウ君モテモテなのね。それで?それで?」

――好奇心旺盛な母だ

「読んだら出来るようになるの?便利ね‼今度二人で料理しましょ?」

「はぁ…」

――男子高校生の返事はこんなもんだろう

「コンタクトがずれたの?大変だったわね。じゃーん‼ママもカラーコンタクト買っちゃいました‼」

――おい‼緑デスカ…

「それで?古典もスラスラできたって話ね。OK‼」

――軽すぎるよ…

「オッス、ただいま。今日は夕飯なんだろ~」

「あ、いけない。話に夢中で料理してない‼そうだ‼リョウ君、手伝ってくれない?」

――2日連続の夕飯ヌキ回避だ、是非とも頑張ってほしい

「今日は夕飯まだなのか」

「ごめんなさい、銀。すぐに愛がこもった料理を作るから。今日はリョウ君も手伝ってくれるのよ‼」

「うーん、リョウの愛は要らないが、アヤメの愛はこれ以上俺の体に入るかな?それよりも今晩も楽しみにしててくれよ、俺の愛をアヤメに捧げる♡」

――このバカップル夫婦の中で料理…頑張れ、リョウ‼

「それでね、リョウ君。この料理を作ろうと思うの」

――夏に何故だろう?ローストチキン。万年クリスマス夫婦か?

「見せてください。へぇ、なるほど」

 何かの魔法のようだ。リョウが手伝うとあっという間に下ごしらえが終わり、あとはオーブンが頑張れーって状態になった。

「リョウ君、料理上手‼すごく助かったわ。あとはお米も炊いてるし、うーん漬け物に挑戦してみない?」

――ローストチキンと漬け物…微妙な食卓

「夏だから夏野菜‼胡瓜が庭の家庭菜園でなってたはず」

――夏だからとかいう人間がローストチキン…

「おっ家庭菜園か。そうだな、アヤメと二人で育んだ愛の家庭菜園で胡瓜の収穫か。俺も手伝うぞ」

「いいのよ、銀は。仕事で疲れてるでしょ?あとでまた私を収穫してちょうだい♡」

「わかったよ、アヤメ♡おーい、リョウ。よろしく頼む」

――二人で育んだって俺も手伝ったんデスケド…

 無事に胡瓜も収穫され、リョウによって漬け物になった。そしてローストチキンも完成。米も出来た。リョウはいつの間にやら味噌汁を作っていた。

「リョウのそのスキルすげーな」

「いいことだけじゃないんだよ」

――その言葉の意味が分からなかった。それにしても、白飯・味噌汁・ローストチキン・胡瓜の漬け物ってメニューがすごい…

「さすがアヤメ。今日もローストチキンだね♡」

「夏バージョンよ、銀♡ それにリョウ君も手伝ってくれたし」

「翔は手伝ったりしないのか?我が息子よ」

――俺の料理の腕知ってるクセに

「俺は料理下手だから手伝わない。逆に邪魔になる」

「なるほどな。アヤメの珠玉の料理にキズがついたら大変だ」

――どっちかというと息子の体を心配しろよ

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